savignac / GITANES
何週間か前の事になるが、我が家にsavignacのポスター(リト)がやってきた。絵を買うって実は初めてだ。実際にはリトを絵というのか?という点があり、正しくは「買ってもらった」で、更には僕に対してでも無いのだが。ともかくギャラリー(の倉庫)に赴き、沢山の絵やポスターを見て、一緒になって決めた物がやってきた。いや、僕の主張を押し通したという点では反省してます。今更なんだけれど。
ピカソだブラックだの、ロートレックやミュシャだの、本物もプリントも案外見てきたし、それこそ学生の頃はインスパイアされた事は沢山あったけれど、絵は描く物であって所有するものでは無いように感じていた。描く為の糧にするものであり部屋に飾るものでは無かった。なんとなく。写真や気に入ったポストカードを部屋に掛けていた事はあっても、絵では無かった。なんとなく。
今回選んでいる時に感じたのは、部屋を構成する物の一部として選んでいたという事。テーブルや椅子を選ぶのと同じで、「あの部屋に合うか否か」という観点で選択していたという事。好きや嫌いは大前提だが、絵を置いた部屋がどうかが最も大切で、議論の的であった。これが良い絵の選び方かどうかは判らないけど、我が家のリビングに飾る事の出来る絵はせいぜい1枚だし、大きさだって制限が出てしまうから仕様が無い。

そして選んだ一枚がsavignacの描いたGITANESのポスターだった。savignacはフランスの著名なイラストレーターで、広告イラストが彼の名声を支えた人だ。日本でも10年程前、大貫卓也が豊島園のポスターで起用した。「プール冷えてます」ってコピーで話題になった筈だ。あのシロクマはsavignacが描いている。彼のイラストはどれも暖かく、それでいてちょっとしたユーモアがあり、可愛らしい絵本の挿絵のようだ。
Fickr!にアップしたらイギリスの方から「gitanes are lungbusters!」ってコメント貰ったけど、どっちの感情の発言か判断しかねている。取りあえず「僕の好きなイラストレーターなんだ」って返しておいたけど。。。ダンヒルだったら良かったのか?って事では無さそうだ。
綺麗に額装してもらったこいつが届いてから暫く経って、部屋にも馴染んでいるに見えてきた。就寝前のふとした時間に眼に入る光景は「結構、アリ」だ、悪く無い。ただ、ふと振り返ると、いつまで経っても描きかけの油が眼に入る、こっちは早くなんとかしなくっちゃ。
