Symbol Design -car brand-
シンボル・デザインを考えた時にエンブレム(紋章)の存在が大きいという所以については以前述べましたが、現在私達が一般的に広く見る事の出来るシンボル・デザインの一つに車のエンブレムが挙げられると思います。車のエンブレムにはメーカーのエンブレム、ブランドのエンブレムと車種のエンブレムがありますが(車は詳しくないので本当はもっと色々あるのかも知れません。)昨今のメーカーの合併・買収等々で本来メーカーエンブレムだったのが今は別メーカーの1ブランドとしてエンブレムが残っている事も多いようです。
エンブレムからはそのデザインに込められたコンセプトと歴史を垣間見る事が出来ますが、その体系を見てみると「イニシャル変形型」「コンセプトマーキング型」「地域シンボル転用型」に分ける事ができそうです。
下記、海外車メーカー、ブランドのシンボルを試しに区分してみます。
■イニシャル変形型
代表的なメーカー、ブランド
・フォルクスワーゲン(独)
フォルクス(国民の)ワーゲン(自動車)の頭文字。
・フォード(米)
・ロータス(英)
「蓮」の意味で緑を基調色に。ロゴの上にあるA,C,B,Cは、創業者アンソニー・コーリン・ブルース・チャップマンの頭文字。
・ロールス・ロイス(英)
ロールスとロイスの頭文字。
・フィアット(伊)
「イタリア・トリノの自動車製造所」という意味の頭文字
■コンセプトマーキング型
代表的なメーカー、ブランド
・メルセデスベンツ(独)
海・空を指し示していて、ゴットリーブ・ダイムラーの「それぞれの領域でダイムラー製エンジンが活躍する」という言葉を表現したもの。
・BMW
青は空、白は雲、十字の塗り分けはプロペラを表わしている。
・アウディ
ヴァンダラー、ホルヒ、DKW、アウディの4社合併を表わした。
・シボレー(米)
ボウタイ(蝶ネクタイ)がモチーフになっている。
・ジャガー(英)
エンブレムはジャガーのマスコット。
・ローバー(英)
モチーフは大航海時代に大海原を走り回っていた海賊船。
・フェラーリ(伊)
第一次世界大戦でイタリアの撃墜王として有名なパイロットが戦闘機に付けていたマークが原型。
・ランボルギーニ(伊)
創立者が牡牛座だったことから牛をモチーフに。
■地域シンボル型
代表的なメーカー、ブランド
・ポルシェ
設立の地であるシュトゥットガルト市とバーデンビュルテンベルク州の紋章。
・キャデラック(米)
デトロイト市を創立したアントワン・キャデラックがブランド名の由来。エンブレムは家紋をモチーフ。
・アルファロメオ(伊)
ヴィスコンティ家の紋章と、ミラノ市の紋章、白地に赤い十字架。
・マセラッティ(伊)
モチーフは設立の地、ボローニャのシンボルであるネプチューンが携える三本槍。
・プジョー(仏)
フランスのフランシェ・コンテ地方の紋章がモチーフ。
特に当てはまらないものや、複合型は外してありますので細かく分類していくと更に色々見えてくるかも知れませんが、大雑把に比較してみるにはこの程度でも十分かと。メーカーの国別の差異は見られませんが、逆に言えば車会社のシンボル・デザインの方向性はこれで括る事ができると言う事になります。車メーカーは元々航空機のメーカーが多かったりするので、そちらの頃のコンセプトが採用されたシンボルも多いようです。
日本車のメーカーも同様に調べると面白いかも知れません。

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